その8「草木染めのラッカー仕立て!!」
さてさて、娘のように大切に大切に育ててきたギターの旅立ちを受け入れて、ついにお別れを決心した花村おじさん!?(笑)
最後の作業、着色にかかります。
この着色が、花村ギターの1番の特徴かも・・・
「うちのは草木染めとラッカーで着色してんだ。こんなことしてる店、他にはないぜ〜・・・」
と、またまた最高の笑みを浮かべながら説明してくれる花村おじさん。
さあ、このギターにどんな方法で着色していくかと言うと・・・
まず
タマネギの皮でそめ
そこにコーヒーをかけて
梅酢をかけて
調整を染料でして
タマネギの皮でさらに3回そめる
で
その上からラッカーで押さえる
そうやって生み出された色が・・・
これだぁ・・・1・2・3・・・⇒(笑)
どうよ!このぬくもり!!この深み!!
たまんないだろ〜〜〜!?
まずは、こんな手の込んだ草木染め、そこらのギターにされてるわけがないでしょ?
そしてこの最後の工程のラッカーで抑える作業。
この部分が、ほとんどのギターではポリウレタンで固められてるんだって。
てかてかに光った素材でコーティングされているあれが、ポリウレタン。
完全に合成された化学物質のポリウレタンに対して、ラッカーは木の油みたいなものなんだよ。
さて、
花村おじさんがここまで着色にこだわるのは、ただ見てくれの問題だけじゃないんだ・・・。
実は、音にものすごい大きな影響があるんだって。
・・・
「ポリウレタンなんて表面はつるっつるのてかてかだろ!?
それに比べて、ラッカーってのは、顕微鏡でみたら細か〜〜〜い穴がいっぱいあいてんの!・・・」
わかるかい?と おじさんニヤニヤ(笑)
そうなのだ!「その4」で説明したでこぼこで共鳴の原理がこんなところにまで。
さらに
ポリウレタンを塗ると全体がもうギュッッと固められてしまう
ラッカーで優しく包み込まれるようにコーティングされているのは
つまり
「その6」で説明した、人生には遊びが必要の原理!!(笑)
この着色によって
ハナムラギターはさらに響きを増して
あのすんばらしい音の伸びが生み出されるのだぜ!
さあ
さあ
着色が終了すればいよいよ!!!!!
か、完成だ〜〜〜〜〜!!次回へ続く〜〜〜!!
- 2011/06/07(火)
- 世界に1つ!!スペシャルギターができるまで
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- -